神経を保存し歯を残す~VPT~

ご無沙汰しております。院長の老川です。

こちらでも少しずつ歯に関わることを発信し直していこうかと思っておりますのでよろしくお願いいたします。

私達歯科医師は毎日のように抜歯を行いますが、当院では理由で最も多いものが歯根の破折になります。

歯根破折といいますが、歯根破折のほとんどは神経を失った歯に生じます。その為私たちは歯の神経を保存することに力を傾けます。

しかし残念ながら保険診療では虫歯を取っていった結果神経が露出した場合、神経を取り除かなくてはなりません。

今はMTAセメントまたはバイオセラミックスという材料があります。露出した神経に適切な処理を行い、この材料で覆えばかなりの率で神経の保存が行えます。

Vital Pulp Therapy (VPT)と呼ばれます。日本語にすると生活歯髄保存術とでも呼べましょうか。当院ではほぼ毎日行っております。

大切なことはラバーダム防湿を必ず行うこと。蛇足ですが、当院では保険診療においても多くの症例でラバーダムを用います。マイクロスコープ下だとより良いかもしれません。

VPTを行わない先生方には下の写真①のように神経が出たものが保存できるとは信用ならないことと思います。しかし当院では90%以上保存できております。

白いセメントがMTAセメントになります(写真②)。

保険診療では行えない処置ですが、歯の寿命を延ばすためには非常に大きな価値を持つ治療法だと思います。

何かお聞きになりたくなりましたら何なりとご相談ください。

 

では今日も笑顔と感謝の気持ちを忘れずに前向きに過ごしたいと思います。

 

(写真①)                    (写真②)

    

 

日本口腔インプラント学会専門医

ICOI Diplomate(国際インプラント学会指導医)

おいかわ歯科クリニック 院長 老川秀紀

 

〒233-0002 神奈川県横浜市港南区上大岡西1-10-11 ウスイクリニックビル6F

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2007