CTなどの院内設備
【ハイレベルな設備】歯科医師の勘と経験だけに頼らない治療
インプラントは数々の利点がある素晴らしい治療です。しかし、あくまでも「人工的なもの」でもありますので、天然の歯にはかないません。だからこそ、診断や治療を誤れば、「失敗」という残念な結果を招いてしまうこともあり得ます。
失敗の原因は様々ですが、大きく分けると、ひとつは「医師の技術不足」、そしてもうひとつは「そもそも治療が難しい患者さんへの無理な治療」の2つになります。
あってはならない失敗を防ぐためにも、当院では最新の機器を取り揃えておりますが、一般の歯科医院には普及していない機器も多く、歯科用CTの導入率は1%未満ともいわれています。
これらの設備は、「勘と経験に頼らざるを得なかった今までの歯科治療」を一気に塗り替えてしまうかも知れない程の診断機器です。患者の皆さんには、安心して治療を受けていただきたいと考えております。
このページでは、当院のハイレベルな設備についてご紹介します。
CTを導入し、安全な治療を
当院では、歯科医師の経験や勘だけに頼らず、「歯科用CT」を用いることによって客観的な判断基準を基に安全なインプラント治療を行っております。
CTの優れた点は、コンピュータ上で骨を「3D」で再現できる点です。これにより、レントゲンでは分からなかった、骨の奥行き、骨の幅、厚みを正確に把握することができます。今ではインプラントの治療に欠かせない検査のひとつです。
また、インプラントに限らず、親知らずの抜歯、矯正歯科治療、歯周病治療の際の骨の状態把握、根管治療等の際にも、歯科用CTにより高解像度のデータが入手でき、安全に治療を行うことが可能です。
一般的には、大学病院や提携のクリニックでCT撮影を行いますが、撮影までの期間が長くなり、日程の調整等を行っていただくため、患者さんに不便をおかけすることが多いのも事実です。しかし、歯科用CTを導入している当院では、患者さんの日程や診断に対し、柔軟に対応することができます。
歯科用CT導入のメリット
・インプラントを埋入する位置、方向のシミュレーションができる。
・難易度の高い手術ができる。
・骨の状態を正確に把握すれば、治療の安全性が高まる。
・事前の確認が可能なため、切開部分が狭くなることで患者さんの負担を軽減できる。
・治療時間の大幅な短縮ができる。
・自分の骨の状態を患者さん自身しっかり把握できる。
・医科用X線CTと比較して、被爆量は1/100~1/30程度。お子さんでも、安心して撮影をすることができる。
オペ室完備
インプラントは外科手術なため、感染症などにかかるリスクのない、クリーンな環境でオペをすることがとても重要になります。当院では、他の空間から完全に隔離したオペ室を完備しております。さらに、オペ室内では通常の数万分の一のレベルまで無菌化することによって、クリーンな環境での治療を行っております。
インプラントオペ室があることは、手術を行うドクターにとってもメリットがあります。たとえば、手元が非常に明るく、専門の機材がすぐに取り出せる環境のおかげで、より精密で安全な治療を行えます。
オペ室のようにクリーンな環境で、リラックスしてインプラント手術を受けることができることを医院を選ぶ基準にされている患者さんも多いようです。
オペ室のメリット
・適切な滅菌環境を作る。
・ドクターにとっても手元が明るく、精密な治療ができる。
無影燈
影を作らず、自然光に近く、長時間照明しても温度があまり上がらない特殊な照明です。主に、外科手術でなどの手術室などで用いられる装置です。
殺菌水生成装置
インプラント治療はもちろん、治療全般に関する感染症の防止のために、当院では衛生的で安心な環境作りのひとつとして「水」に留意しております。殺菌水生成装置によって、全てのユニットに殺菌水を流しています。
インプラントの前には、口腔内のクリーニングをシッカリ行うため、殺菌水でうがいをしていただきます。10~20秒程度お口をすすぐだけで口腔内の表層を完全に殺菌できますので、インプラントに限らず、親知らずを抜いた場合などにも「腫れない気がする。」という患者さんが多いです。
その他の装置・設備
全身管理用モニター
血圧はもちろん、心電図・心拍数・脈拍数・動脈血酸素飽和度などを管理できます。体に疾患をお持ちの患者さんには心強い装置です。
静脈内鎮静用シリンジポンプ
薬剤などをゆっくり注入する際に使われる医療用機器。無痛治療で、歯医者に苦手意識がある方の不安を減らします。
インプラント光照射器
骨と密着しやすい状態をつくります
<光照射器のメリット>
●インプラント体と骨の結合がよいの状態になる
●インプラント手術の成功率がより向上する
実は、インプラントの材料であるチタンには、製造後、時間経過と共に骨との接着力が劣化します。この場合、せっかくインプラントを入れても骨とうまく結合せず、場合によっては失敗となることもあります。
ところが、最近の研究で、紫外線の照射でその接着力が回復するということが分かりました。これにより、インプラント体と骨の結合状態が最善の状態に保たれ、インプラント手術の成功率が高まるといったメリットがあります。
感染対策
治療において、忘れてはならないことが感染対策です。
昨今、病院などでの院内感染が問題になっています。残念ながら日本は、ヨーロッパなどの欧米圏に比べ、感染への意識がまだまだ低いのが現状です。
当院では、コップやエプロンまで可能な限りディスポーサブル(使い捨て)を徹底しております。使用するミラーやピンセットは、滅菌パックに入れ、患者さんの前で開封いたします。
また、当院ではヨーロッパ基準・クラスBとよばれる非常に精度の高い滅菌ができる滅菌器をいち早く導入しました。