歯周病治療

歯周病治療とは？

「歯周病」は、歯ぐきに起こる細菌感染による炎症です。歯周病の怖いところは、初期の段階ではほとんど自覚症状がないことです。そのため、気がついたときにはかなり進行してしまっているということも少なくありません。

歯周病は、進行すると歯がグラついたり、最終的には抜け落ちてしまうこともある、非常に深刻な病気です。しかし、早期に発見し、適切なケアと治療を行えば、進行を食い止めることができます。大切な歯と健康を守るために、まずはお気軽にご相談ください。

当院の歯周病治療の特徴

歯周病を内科的に治す「歯周内科」

当院では、一般的な歯周病治療に加えて、「歯周内科」と呼ばれる抗菌療法を行っています。これは、歯周病菌を除菌する治療法で、抗生物質の服用と特殊な消毒液を用いた口腔内全体の洗浄を約1時間かけて行い、歯周病原菌の巣を破壊することを目指します。これを2週連続で行うことで、かなりの歯周病の改善が期待できます。
歯周病の原因である
歯肉縁下歯石の徹底的な除去

歯周病治療において最も重要なのは、歯肉の中に入り込んだ細菌の塊である「歯肉縁下歯石」を徹底的に除去することです。歯肉縁下歯石を除去することで、腫れていた歯肉は引き締まり、歯周ポケットは浅くなり、健康な状態へと治癒が期待できます。
殺菌水の併用による治療効果の促進

歯石除去の際に殺菌水（次亜塩素酸水）を併用することで、歯周病の治癒速度を速めることが可能です。当院では、治療に用いる全ての水を殺菌水にすることで、生体が本来持っている治癒能力を引き出すことを目指しています。特に歯周病の治療に効果を発揮するとされています。
歯周組織再生療法（GTR法）

局所的に進行した歯周病に対しては、エムドゲインを用いた歯周組織再生療法（GTR法）を行い、抜歯を避けることができる場合があります。
糖尿病との連携を考慮した治療

糖尿病患者の歯周病を改善しないと糖尿病のコントロールが難しくなる一方、歯周病を治療するとインスリン抵抗性が軽減し、血糖コントロールがしやすくなるという、糖尿病と歯周病の密接な関係を考慮した治療を行っています。そのため、糖尿病予防のためにも歯周病の検査を推奨しています。

当院の歯周病治療の流れ

Step 01
精密検査

まずは、患者様の歯ぐきの状態を詳しく検査します。歯周ポケットの深さを測ったり、レントゲン写真を撮ったりして、歯周病の進行度合いを正確に評価します。また、必要に応じて細菌検査を行います。
Step 02
治療計画の説明

検査結果に基づいて、患者様に合った最適な治療計画をご説明します。歯石除去の方法、薬の使い方、ご自宅でのケアの方法などを、わかりやすく丁寧にご説明します。
Step 03
初期治療（歯石除去など）

歯周病の基本的な治療は、歯の表面や歯周ポケットの中に付着している歯石を完全に取り除くことです。歯科衛生士が専用の器具を使って、徹底的に歯石を除去します。この治療を行うことで、歯ぐきの炎症が少しずつ改善していきます。
Step 04
歯周内科治療（薬物療法）

細菌検査の結果に基づいて、患者様に合った抗生物質を服用していただきます。また、消毒液を用いたお口全体の洗浄を行います。
Step 05
外科的治療（必要な場合）

歯周病が重度に進行している場合には、炎症の原因となっている組織を取り除く手術や、骨が溶けてしまった部分を再生する手術などが必要になることがあります。
Step 06
メンテナンス（定期的な予防治療）

歯周病の治療が成功した後も、健康な状態を長く維持するために、定期的なメンテナンスがとても重要です。歯科衛生士による専門的なクリーニングや、患者様ご自身での正しい歯磨きの方法の指導などを行います。