インプラント治療の流れ
インプラント治療の流れ
STEP1:カウンセリングと綿密な検査
インプラントに関することや治療の流れを説明し、患者さんにインプラント治療に対する理解を深めていただきます。検査では、歯型を採って模型を作った上で、噛み合わせのチェックをします。また、診断用のCT撮影を行ないます。
●CTを撮る理由
歯茎の奥の神経・血管・骨の状態は、レントゲンでは立体的に知ることができませんが、CTを用いればインプラントに必要な情報が確認できるため、手術の性能が格段に向上します。
STEP2:診断に基づいた治療計画の説明
初診での検査資料を元に診断し、より詳しい治療計画をご説明いたします。必要に応じ、最終的な被せ物を作った模型を用いて治療計画の説明をする場合もあります。いずれにしても、インフォームドコンセント(十分な説明と理解)を十分に行ってから治療を開始します。
STEP3:虫歯や歯周病の治療
インプラント治療の前に、周囲の歯の虫歯治療や歯周病(歯槽膿漏)の治療を行います。また、骨量が不足している方には骨の再生治療を行います。
インプラントはチタン製のため虫歯にはなりませんが、歯周病によってインプラント周囲の骨が失われてしまいますと、インプラントが動揺したり、脱落する可能性があります。それを防ぐためにまずは歯周病等の治療を行います。
インプラント埋入後10年での成功率は、正常な場合90%以上、歯周病患者の場合では80%であるとの報告があります。
STEP4:インプラント手術(1次オペ)の実施
まず、インプラント(人工歯根)を埋入します。1本の治療にかかる手術時間は2時間程度。局所麻酔で痛みなく行うことができますが、どうしても恐怖心がある方には、静脈鎮静法により眠ったままの状態で治療を受けていただくことも可能です。
STEP5:インプラント手術(2次オペ)の実施
1次オペのインプラントがあごの骨にしっかりと癒着するのを待った後、噛み合わせのチェックを行い、人工の歯を取り付ける手術へと進みます。通常は1次オペの3ヶ月~半年後になります。
STEP6:定期検診(メインテナンス)
専門的な予防処置と検査のため、3ヶ月に1度のペースでメインテナンスを行います。これはインプラントの部分だけでなく、他の歯も同様に行います。