どうしよう!?歯が抜けてしまった

初めまして。新米事務長のMOTOIです。歯の治療に関し、勉強したことを不定期ながらブログに

綴っていきたいと思います。記念すべき(?)第1回目は、歯が抜けてしまった場合の治療について、です。

 

歯が抜ける原因は、交通事故に巻き込まれるなど不慮の事故によるもののほか、歯周病が進んで自然に抜け

落ちてしまうことや、虫歯を放置したために抜歯せざるを得なくなってしまうといったことが考えられます。

どのような原因にせよ、歯が抜けたままの状態で放置した場合、それまでと同じようには噛めなくなって

しまいます。

ですので、ほとんどの方が入れ歯などを入れて噛めるように治療をするはずです。

ここで、入れ歯「など」と書きましたが、歯が抜けた場合の対応としては、入れ歯を入れることのほか、ブリッジと

呼ばれるものを付ける方法や、インプラントを埋める方法があります。順番に、どのような治療法なのか、メリットや

デメリットは何か簡単にまとめてみたいと思います。

 

まずは、入れ歯。歯科用語では義歯といいます。あまり説明はいらないとは思いますが、着脱可能な人工の歯を

抜けた歯の代わりに装着する治療です。一番のメリットとしては保険治療の一環として安価で治療ができること

でしょう。

新たに歯茎を切ったりしないので、その点もメリットかもしれません。

 

しかし、デメリットも多いです。まず、抜け落ちる前のご自身の歯と比べると、噛む力は10~20%程度しかないと

されています。これでは固いものを食べるのはかなり難しくなってしまううえ、あごの骨がだんだん薄くなっていきます。

 

また、部分入れ歯の場合、それを固定するために隣にある歯を削ってひっかける場所を作らなければなりません。この

削った部分から、虫歯が発生してしまうことが多いのです。さらに、お口全体を覆う総入れ歯の場合、歯茎に相当する

部分はプラスチックですので、食べ物の熱をあまり感じず美味しさが半減してしまうようです(ただ、この点については、

保険適用外の自由診療により回避することが可能です。)。

 

次に、ブリッジについて。これは、両隣の歯を削っていわば抜け落ちた部分の上に橋を渡すように人工の歯を取り付ける

治療です。歯を専用の接着剤で固定しますので、入れ歯のように取り外したりする煩わしさからは解放されます。保険が

適用されるものについては、入れ歯同様安価に仕上げることができます。

 

しかしながら、人工の歯と歯茎との間にわずかながら隙間ができますので、そこをきちんと歯磨きできないと歯周病の原因

を作ることになります。また、両隣の健全な歯を削る必要があるため、削ったところから虫歯になる可能性が出てきます。

さらには、噛む力はご自身の歯と比べると50%ほどになるといわれており、必ずしも元通りというわけにはいきません。

 

最後に、インプラントについて。顎の骨にチタン製のネジみたいなものを埋め込み、それに人工の歯を取り付ける比較的

新しい治療法です。チタンが骨にくっつくという性質を利用しています。

     

インプラントの魅力は、なんといってもご自身の歯とほとんど同じような状態を復元することができる、という点かと

思います。噛む力はご自身の歯の90%ほどといわれ、遜色がないそうです。また、歯がない部分に埋め込むだけですので、

他の健全な歯を傷つけることがありません

良いことづくしのようなインプラントですが、当然、デメリットもあります。その最たるものは、保険適用外であるために

治療費が高額になることです(医療費を控除する制度はあります。)。また、そもそも顎の骨が薄く手術ができない方も

いらっしゃいますし、チタンが骨と100%くっつくという保証もありません。さらには、人工の歯と歯茎の間にどうしても

隙間ができてしまうので、日常の歯ブラシだけでは歯周病と同じ現象が起きてしまいます(専門的なお掃除をするため、定期

的に来院していただく必要があります。)。

 

歯が抜けた場合の治療法は、以上のように3種類ありますが、どれも一長一短があります。担当医に色々お尋ねいただき、

ご要望に一番近い治療法を探っていただければと思います。

 

ちなみに、おいかわ歯科クリニックでは、院長の老川をはじめ、インプラント治療に力を入れております。インプラント

治療について、さらに詳しくお知りになりたい方は、専用サイトをご覧ください。


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