おはようございます。横浜市港南区上大岡のおいかわ歯科クリニック~横浜インプラントセンター上大岡~老川です。
日本は夜だと思いますがこちらは朝です。
と言いますのも私は今アメリカはペンシルバニア大学に研修に来ております。
毎年の様にアメリカに来て研修を受けてきております。
ニューヨーク大学、コロンビア大学、ハーバード大学などに研修に参りましたが、今回のペンシルバニア大学は楽しみでした。
というのはアメリカの歯学部でペンシルバニア大学は色々な意味でトップです。
日本でもペンシルバニア大学で研鑽を積まれた先生方が活躍されています。
今回インプラントに関してはBMPとPDGFの行方が何となく見えたことが個人的には大きかったです。
もう一つ楽しみでったことは歯内療法の講義です。
歯を守ることは歯科医師の使命です。その為に歯内療法は欠かせません。
先月は歯根端切除術も数ケースありましたが、それについての考え方も改めて学ばせて頂きました。
歯内療法での世界的権威Dr.Kimのレクチャーを受けられたことは非常に良い経験となりました。
日本とアメリカでの歯内療法の隔たりは非常に大きな物があります。
これは日本には保険診療という制限診療が絡むので仕方が無い部分があるのですが、それでも本流を学ぶことは大切です。
歯内療法とは歯の根の治療、根管治療ともいいます。
例えば奥歯(大臼歯)の根の治療を受けるとアメリカでは1,000~2,000ドル(10~25万円)ほどかかります。日本では患者さんのご負担は6,000円程度です。
この費用の差で同等のクオリティということは無理といっても仕方ないのかもしれません。
日本の根管治療は保険制度と共に歩むことで本流とずれてしまった部分があることも否めないと思います。
当院ではマイクロスコープも導入して、症例によって使用しながら治療を行っております。
アメリカでは1,998年より歯内療法の専門医はマイクロスコープを用いることがADAにより義務化されているそうです。
日本で同じ形は不可能でしょう。
ただ、費用と時間がかかってしまってもしっかりとした治療を行いたい患者さんのためにその為の技術を身につけること、機材を用意することは必要だと思います。
今日の午後はマイクロスコープでの歯内療法のトレーニングを受けてきます。
これがまた楽しみです。
学べることは本当に幸せです。
不在にすることで患者様方にご迷惑をかける部分もございますが、治療という形でお返しする所存です。
では、今日も笑顔と感謝の気持ちを忘れずに前向きに過ごしたいと思います。
日本口腔インプラント学会専門医
ICOI Diplomate(国際インプラント学会指導医)
歯科医師 老川秀紀
2015年06月10日 更新