こんばんは。横浜市港南区上大岡のおいかわ歯科クリニック~横浜インプラントセンター上大岡~老川です。
突然涼しくなってきましたね。体調を崩される方もいらっしゃるかもしれません。御自愛ください。
さて、私はセレック(削り出しのセラミック)を毛嫌いして今まで臨床を行ってきました。いまでもセレックでの治療は行う気は毛頭ございません。しかしe-maxとは似て非なるe-max pressを使い始めて、悩みが増えてきております。
もちろん作製するラボのテクニックの影響が大きく出てくると思うのですが、今まで見てきたe-maxとは別物で、とても綺麗で、形態もしっかりとしています。調整をしていても強度もしっかりあり、安心感があります。
強度の面で、ジルコニアフレームが必要なのかどうかはこれから時間が教えてきてくれることなのでしょうが、現状かなりしっかりと噛ませていても問題なさそうだと言うことは分かってきました。
今までジルコニアを使う仕事がほとんどだったのですが、少しずつe-max pressの仕事の比率が増えてきそうな予感がします。
インプラント上部に使うにはアバットメントをカスタムしておかないとサポート不足による破折を起こす可能性が高いと思われますが、e-max pressという組み合わせはある種、ジルコニアフレームにe-maxを装着している状態な訳で、当然しっかりと仕上がります。
前歯においては築盛できるジルコニアクラウンに部があると思いますが、少しずつ時代が変わってきそうですね。
これから症例が増えていくと思われますが、術者・患者・技工士それぞれにメリットのある手法として進化していって欲しいと思います。
では、明日も笑顔と感謝の気持ちを忘れずに前向きに過ごしたいと思います。
歯科医師 ICOI Fellow (国際インプラント学会認定医) 老川秀紀
2010年09月16日 更新