こんばんは。横浜市港南区上大岡のおいかわ歯科クリニック~横浜インプラントセンター上大岡~老川です。
金曜日の大雪で金曜は1時間半ほど早めに診療を終了させて頂きました。
ご予約を頂いていた方には皆様ご連絡をさせて頂きましたが、一部の方には留守番電話へメッセージを残させて頂きました。
昨日はどうなることかと思っていたのですが、ほぼ皆様ご予約通りお越し頂き感謝しております。
先週も雪でしたのでキャンセルの方がある程度出たので、土曜日のご予約が大変混み合っております。
4月から日曜診療を開始することを検討しております。そうなればもう少し皆様のお役に立てるかと思っております。
さて、先ほどテレビを見ておりましたら歯の特集をしておりました。
その中の後半でデジタル歯科という言葉が出ておりました。
内容はカメラで削った歯をスキャンし3Dプリンターの要素でセラミックのブロックを削り出すという物です。セレックというシステムです。
このシステムだいぶ前からありまして、ようやく使っても良いかなという程度に進歩してきたというステップです。
まだまだ人の手で作る物にかなうレベルではありません。
当院が導入せずに院内技工を導入しセラミックを技工士が作製していることはここに理由があります。
自分の口の中に入れるレベルに達していないな、と私が感じるものは患者様の治療に用いることは出来ません。
ちなみに外注をすると作製に1週間以上はかかるセラミック作製ですが、院内で製作をすると翌日には仕上げることも出来ます。ただし、ご予約状況的に実際は中々難しいのですが・・・
セレックも、後5~10年すればもう少し実用に耐えうるレベルになるのではないかなと思います。
費用も安く済むと言っておりました。それも嘘ではないのですが、1時間半で仕上げるのはセレックというオールセラミックですが、強度が余り強くないブロックです。
強度のあるe-Maxブロックは焼成というステップが必要で、技工士のいない多くの医院ではセラミックを焼く機械がありませんので、焼成を外注することになります。
私のお付き合いのある先生方もそのような方が多いです。
また、前歯の治療には個人的には全く納得できる審美性は持ち合わせておりません。安物買いの銭失いというクオリティに思います。
奥歯の一本の治療に用いるのに何とかというようにお考え頂くのが今のところはよろしいのではないかと思います。
余りご期待を抱きすぎて期待外れに終わるのもよろしくないですし、強度の無いブロックが早期に壊れてしまうのも面白くないことになると思います。
あくまでも個人的見解ですので、セレックをフル活用されている先生にもご相談なさってみてください。
ただ、現状で申し上げること。
歯科が大好きで多くの先進機械を導入することが趣味のような私ですが、今のところセレックは購入検討には入っておりません。
私には不必要だからです。
今月も折り返し。もう雪はいらないかな、という所ですが新しい週の始まりです。
明日も笑顔と感謝の気持ちを忘れずに前向きに過ごしたいと思います。
日本口腔インプラント学会専門医
ICOI Diplomate (国際インプラント学会指導医)
歯科医師 老川秀紀
2014年02月16日 更新